ポリアンナ症候群

ポリアンナ症候群

自分や他人の悪いところはすべて目を瞑り、良い部分だけのポイントをプラスして、すべて良し、と自分勝手に納得してしまい、解決しようとしない事。

ネットで遊んでいると、たまに面白い言葉を発見して、びっくりしたり、感心したりする事があります。

昨日見つけた言葉は、「ポリアンナ症候群

愛少女ポリアンナ物語と言うアニメから転じた心理学用語らしいです。

愛少女ポリアンナ物語 1986年放送 フジテレビ世界名作劇場 第12作

幼くして両親を亡くした少女ポリアンナは、おばのパレーに引き取られるが、パレーはある過去の事情からポリアンナに冷たくあたる。それでも、父に教えられた「よかった探し」をしながら常に前向きに生きるポリアンナに、町一番の変人ペンデルトンをはじめとした周囲の人々は影響を受けていく。パレーの心もほぐれ始めた矢先、ポリアンナを突然の不幸な事故が襲う…。

原作はエレナ・ホグマン・ポーターの「少女パレアナ」「パレアナの青春」。あまり知られていない原作だったが、「世界名作劇場」でアニメ化されたことで、そのテーマが一気に人々に知れ渡ることとなった。最近では、このアニメを知らない人でも、「よかった探し」という言葉を普通に使っているくらいだ。
他人の幸せを心から願い、我がことのように喜ぶことができるポリアンナの姿に、何度となく涙してしまう。彼女から優しさを分け与えられ、過去のしがらみや後悔にしばられた大人たちが素直な気持ちを取り戻していく様子にも、心が洗われる。

Amazon.co.jp より抜粋

http://www.bandaivisual.co.jp/kidstop/meisaku/pollyanna/index.html


愛少女ポリアンナと言えば、昔会社勤めしていた時、会社の同僚(年下の女性)が教えてくれた「よかったさがし」を思い出しました。

会社のコンピュータシステムを前任者から任され一人で悪戦苦闘していた時、その女性がなにげなく話してくれた言葉でした。

どんな状況で話をしたのかもう忘れてしまいましたが、今でも言葉だけが十数年経っても記憶に残っています。

ポリアンナ症候群とは、心理学では一種の現実逃避を指す言葉らしいです。

本当の作品の意味からは、少し外れている様な気になりますが、なんとなく納得できる言葉かもしれません。


毎日、色々な人と実際の社会やネット社会で出会う事がありますが、すべて優しくて理解し合える人ばかりではありません。

はてな」の中でも、「なんだかなぁ…」と思わせる人を毎日見かけます。

この小さなコミュニティ(とは言っても一日延べ1万人はいるだろう)でも言葉のやり取りでトラブルが絶えません。

実際、顔や性格、その人のプライバシーが見えないからこそ、他人に対して言葉で攻撃をするのかもしれません。

全ての攻撃が悪い訳ではありません。 最初に発した言葉から色々な間違いや、他人を傷つけたり、不快にさせる事もあります。

しかし、攻撃と言うか、訂正や反省を促す文言にすれば、そこで収束する可能性は高いはずです。

言葉を発する側、それを受け取る側、お互いの相互理解が少しでもあれば、トラブルも少なくなるのかな? と、思う最近です。


ポリアンナ症候群はいい意味での「ポジティブシンキング」と悪い意味での「現実逃避」、二面性のある言葉ですが、せめて、

ネットの中では、人のいい面を最大限尊重する「ポジティブシンキング」でありたいと思っています。