かもめ食堂


最近ストレスが溜まっています。
父親の認知症がよく有りません。
認知症の薬が効いている日中は意識がはっきりしているのですが、薬の効きが弱くなる朝方にかけては徘徊や被害妄想が有る様です。
つい3日前にも朝起こしたら、いきなり外へ出ようと玄関のドアを開けようとしていました。
どうして外に出るのかを聞いてみたら、「床が抜けて建物が壊れる」との事。
自分がコンクリート建築の自宅アパートにいる事をすっかり覚えていない様で、私にはわからない恐怖心があった様です。
丁寧に説明して落ち着かせると何とか納得するのですが、そういう事が何度も続くとこちらの神経もすり減ってしまいそうです。


夜中、少し眠れないのでDVDレンタルでコピーした映画の中でまだ見ていない「かもめ食堂」を見る事にしました。




登場人物といえば、フィンランドで食堂(かもめ食堂)を経営している女性(小林聡美さん)と偶然フィンランドに旅行に来た二人の女性(もたいまさこさんと片桐はいりさん)。
その他に一人も来ない暇な食堂に初めて来たオタクのフィンランド青年、旦那に逃げられた酔っぱらいの中年女性、シナモンロールのにおいにつられた老女3人組、主人公においしいコーヒーの入れ方を教えた中年男性など…


決して大きな騒動がある訳でもなく、淡々とストーリーが流れていきます。
客が一人も来ない暇な食堂に偶然手伝う様になった二人の女性。 少しずつフィンランド人が主人公の作る日本食を食べに集まり、最後にはお客で一杯になって、がらがらだったお店は活気にあふれていくところで終わります。
その過程を色々はエピソードと共にドラマとして展開しています。
簡単に書けばそういう感じです。
大がかりな場面展開や波乱万丈なストーリーが多い今の日本映画の中では異質なものですが、ココロが疲れた時に見るには最適な映画だと思います。


エンディングを見ていたら、この映画の原作者が「群ようこ」さんという事がわかりました。
椎名誠の本を読み漁っていた時に、その繋がりで群ようこさんや目黒考二さんの本も読んでいたのですが、この作品は知りませんでした。
これから本屋で原作本を探してみようと思っています。

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