KEIRINグランプリ'06


吉岡稔真選手がKEIRINグランプリ'06を最後に引退した。

まだ36歳だが、選手デビューから今日まで超一流選手だった。

並みの一流選手のレベルであればまだ数年はGⅠでも活躍できたであろうが、余力を残しての引退を決意した背景は、

S2に落ちる姿をファンに見せたくなかったのかもしれない。

今年は3月の日本選手権(立川ダービー・GI)を取ったが、競走得点は今期105点台と低迷を続けていた。

中野浩一引退後、九州の機関車として常に先行勝負をしてきたが、ここ数年はまくりや追い込みが目立つ様になった。

吉岡選手は捌きが決してうまい選手ではなかったので、内に詰まると、終わってしまう様なレースが多々あった様に見受けられた。

ほとんどの先行選手は逃げれなくなるとマーク選手に変わるのが常だが、吉岡選手はそれを良しとしなかったのであろう。


ここ数年で競輪場の閉鎖、売り上げの低迷が続き、KPK制度(競輪プログラム改革構想S3/A4/B2の3層9階級制度)

が幕を閉じS2・A3の2層5階級になってから、競輪競走も様変わりした気がしてならない。

もはや、徹底先行の選手は姿を消しつつある。

競輪界の二大巨頭(もう一人は神山雄一郎選手)の一人が引退して、競輪も益々、衰退の一歩をたどるかもしれない。