月命日


昨日は長兄の月命日だった。 偶然かどうかはわからないが、久しぶりに実家の母親から電話があった。
母親にしてみれば、血の繋がった親族は私一人だし、私が面倒くさがりの筆不精だから、手紙も電話もしていないので、たまらず電話したらしい。

相変わらず、開口一番に私の体調を心配してくれる。 たまに私の夢も見るらしい。 
本来なら長男・次男がもういないので三男の私が母親の面倒を見なければならないのだが、離別した父親を一人残す訳にも行かず、母親には悲しい思いをさせている。 本当に親不孝だ。

二人の兄が亡くなる前は、結婚して孫の顔を見たいと盛んに言っていたが、この頃は少し後退して結婚だけでもして欲しいと言っている。
しかし、私にしてみればもう40歳も目の前だし、身内の結婚失敗例を嫌ほど目の当たりにしているので、結婚願望がほとんどない。
そんな私に母は、私一人ぽっちになった時の事を心配している様である。

自分自身何時死んでも悔いはない。 それは全て自分のしたい事をやりつくしたからではない。
運命には逆らえないになら、そのまま流れに乗ってみるかというただのペシミストなだけであり、人生の落ちこぼれなのである。
昨日はそんな事を考えていた日であった。