ブックマークが多いブログはそんなにすごいのか? Ⅱ


先週の梅田氏の記事についてたブックマークは最終的には1000件を超えていた。
(現在は992件です。 3/26 AM11:00現在)

それに代わって今週注目の記事は、「登 大遊@筑波大学情報学類の SoftEther VPN 日記」である。
(現在の件数は271件)


筑波大の学生でベンチャーの社長という経歴らしい。 華々しい人っているんだなあというのが率直な感想。

この記事の中で1日に1万ステップ(C言語)をプログラミングしていると記述があった。

論理的思考を排除すれば、飛躍的に作業能率が上がる」と書いている。

実際、この記事を読んでいると確かに理路整然に分析をしているが、他の人にこれができるかと云えばまず無理だろう。

プログラムを書く際には、必ず論理的な思考に陥るからである。

感覚的にプログラムを大量に書き、その上でバグが皆無に近いなんていうのはまず無理である。

言い訳ではなく、実際に自分が作業をしていて設計から必死に書いても1ヶ月で1万ステップも書けない。

そんなに大量のソースを書けば、その後のテストで必ずボロが出てくる。

結合テストや総合テストで苦労しない為に、単体レベルでの品質を上げるのが精一杯である。

数百ステップのソースならプロトタイピングも可能であるが、大きなシステムになればやはり仕様を固めなければならないので、設計をする時間が開発の大きなウェートを占めるはずである。

案外、プログラマって云ってもソースを書く時間はそう長くないはずである。

私が20代にプログラマとして活動していた頃と今では、マシンのスペックや開発ツールは雲泥の差である。

しかし、やっている作業は今も昔もそう代わりはない。


この記事のコメントにも、1ヶ月で数千ステップが限度であると書いている方も多い。

賛同しているユーザーは案外、本当の開発現場を知らないからこの記事を驚きと感心の目で見るであろう。

眉唾とは思っていないし、本当に日々のルーティンワークでこなしている登氏はすごいと思う。

20代前半だから体力も気力も充実しているから出来る事であって、このモチベーションが維持できるのも20代までだと思う。

後数年して、今の様な驚異的な能率で開発できるかどうかは、その時になってみないと案外分からないものである。