はてなVS悪マニの結果


実名や所属機関を挙げての誹謗中傷記事に対する削除および発信者情報開示請求 - はてな情報削除・発信者情報開示関連事例 - 機能変更、お知らせなど(2009.01.29)

  • ダイアリー記事中に実名や所属機関を挙げての誹謗中傷記事があったとして削除ならびに発信者情報開示請求あり

  • 削除ガイドライン「氏名・勤務先・自宅の住所・電話番号・メールアドレスが掲載されている場合、原則として削除を行う」に該当すると判断し、当該ダイアリーを非公開化。

  • 発信者情報開示に関しては下記の理由から不可とした

    • 内容が真実である場合に一定の公益性が認められる可能性があるため明白な権利侵害といえない

    • 意見聴取を行ったが返信がなく、発信者本人からの開示の同意がない

  • その後、裁判所を通じ発信者情報開示の仮処分申し立てあり。審尋の結果として開示が決定したため、プライバシーポリシー 4-4 に基づき、発信者の登録情報、投稿ログを開示した。


悪徳商法?マニアックス」の管理者から発信者情報開示の仮処分を申し立てられた「はてな」ですが、「はてな」の主張は完全に棄却された様です。
はてな」としては、記事の公益性を盾に取って発信者(記事を書き込んだユーザー)の情報を非公開にしたかったのですが、大方の予想通り認められませんでした。

はてな」は仮処分の結果に従い発信者情報を開示しましたが、本来なら訴えられる前に開示すべきだったと思います。
書き込んだユーザーは私人であり書き込まれたユーザー(悪マニ管理者)が公人だという事で、スタンスとして私人のユーザーを守りたかったのかも知れませんが、それも裁判所には通用しなかったみたいです。
ユーザーを守る事は当然の事でしょうが、それはあくまでケースバイケースであり、「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律」に抵触するのであれば、法律を尊重し発信者情報を公開すれきだと思います。

私の考えではありますが、「はてな」には自社のサイトで被害を受けたユーザーを守る気概が全く見受けられません。
それは何度も云う様に単なるマンパワー不足なのか、それとも「はてな」自身がユーザーを守る気がないのかどちらか分かりませんが、自社のサイトでの騒動を他人事にしか感じていないとしか思えません。
そろそろそういう考えを改める時期に来ているのだと思うのですが、「はてな」は一体どう考えているのでしょうか?
やはりユーザーのココロよりも技術の追求なんでしょうかねえ?